第20回 日本ハンドセラピィ学会 学術集会
北九州総合病院(福岡県)   作業療法士  下門 範子
    平成20年4月18・19日につくばノバホールで日本ハンドセラピィ学会が開催されました。日本各地から多くのセラピストの方々が参加されており、ハンドセラピィ分野の重要性・関心の高さを実感しました。
  1日目には、渡邊先生、土田先生の教育講演、記念講演、一般演題が行われました。教育講演では、術後セラピィの変遷やセラピィ時の注意点、手の外科医との連携必要性を実感しました。また、一般演題では、各病院での術後セラピィ内容や新しい知見を知ることができ、今後自分でも積極的に実践してみたいと感じました。
  1日目終了後20周年記念式典がオークラフロンティアホテルつくばで開催されました。前ハンドセラピィ学会会長の椎名先生より20年間の歴史、ハンドセラピィ学会の設立から現在に至るまでの活動内容を講演していただき、先生方のご苦労されたお話や現在の手の外科医がセラピィストと良好な信頼関係が築けていることは、先生方のご尽力があったことを痛感し、私も当病院の手の外科医との信頼関係を崩さないよう努力していきたいと思いました。
  2日目は、特別講演、シンポジウム、一般演題が行われました。特別講演では、水関先生、清重先生の講義では、手関節周囲の解剖や橈骨遠位端骨折に対する合併症や固定法について細かく教えていただきました。シンポジウムでは、各病院の橈骨遠位端骨折に対するセラピィ内容や注意点を知ることができ、当院でも積極的に取り入れていきたいと感じました。一般演題に私も発表する機会に恵まれ、質疑の他、セラピィ内容についても細かくアドバイスをしていただき、大変感謝しております。
  各日終了後に懇親会があり、全国のセラピストの先生と意見交換や演題のアドバイスをしていただきました。自分の知識の浅さや視野の狭さを痛感し、更なるハンドセラピィに対する意欲を持ちました。今回得た知識を患者様に還元できるよう 努めていきたいと思います。
 
医療法人玄真堂 かわしまクリニック(大分県)   作業療法士   岡本 亜由美
    「橈骨遠位端骨折―基礎から実践まで―」というテーマで、茨城県つくば市ノバホールにて、第20回日本ハンドセラピィ学会が開催されました。2日間で、教育講演2題、記念講演1題、特別講演2題、シンポジウム8題、一般演題22題という盛りだくさんの内容でした。橈骨遠位端骨折は日々の臨床において数の多い疾患ですが、まず機能解剖を理解したうえで根拠のある順序立てた治療が成り立っていくということをあらためて感じました。また、各施設における様々な治療法についての真摯な取り組みの発表を聞くことで、今後の臨床においても真摯に取り組んでいこうと気持ちを新たにすることができました。
  私は当日運営に携わらせていただきましたが、発表者の方達にいかに心地よく発表していただくかということは大変なことで、学会長、学術集会会長をはじめ運営に携わる先生方のご尽力があって学会が行われているということを知りました。今回、第20回ということで、1日目終了後、オークラフロンティアホテルにて記念式典と祝賀会がありました。日本ハンドセラピィ学会の歴史を知り、学会においても、日々の臨床においても手の外科医の先生と密に関わりながら、築きあげられてきたことを知り、このような記念すべき機会に参加できたことはとても幸せでした。毎回参加すると、また頑張っていこうという気持ちになります。来年も参加できるように臨床で頑張っていきたいと思います。第20回学術集会会長の田崎先生、講師の先生方、運営に携われた先生方、参加された先生方ありがとうございました。
 
新潟中央病院(新潟県)   作業療法士  竹内 絵美
    第20回ハンドセラピィ学術集会は2日間に及ぶ日程で,特別講演2題,記念講演1題,教育講演2題,シンポジウム8題,一般演題22題と盛りだくさんの内容で開催されました.
  教育講演では腕神経叢損傷と屈筋腱損傷の最先端のハンドセラピィについて聞くことができました.患者様の状態を評価するには機能解剖を正しく理解していることが重要であり,また,先行文献を読んだり,医師に疑問点を聞くなどして知識を増やすこと,日々の臨床経験をつむことで,良好な成績を導き出すオリジナルのセラピィが考え出されているのだと改めて感じました.座長の先生が「講演された先生方はきちんと理論とリスクをふまえた上でセラピィを行っているので,手技をただ真似て行うことは危険を伴います.また,エビデンスを基にセラピィの手技を確立することが重要です.」というような内容のコメントをされていたことが印象に残りました.臨床で目の前にいる患者様と向き合いながら,今回学んだ内容を振り返り,少しずつ自分のものにしていきたいと思いました.
  ハンドセラピィ学術集会で初めて一般演題を自分が発表してみて,6分という短い時間で自分の伝えたい内容を聴衆に理解してもらうことの難しさを感じました.見易くわかり易い発表が多かったシンポジウムは,その内容だけでなく,発表の仕方という視点でも大変勉強になりました.
  最後に,今回,学術集会に参加,発表をしてみての一番の収穫は,多くの先生方のハンドセラピィに対する情熱を肌で感じることで自分の患者と向き合う上でのモチベーションを高めることができたことです.また機会があったら参加したいと思いました.