第21回 日本ハンドセラピィ学会 学術集会
行岡病院(大阪府)   作業療法士  端野 加織
    平成21年4月18日に、新宿パークタワーホールにて第21回日本ハンドセラピィ学会学術集会が開催されました。今回のテーマは『痛み・しびれへの挑戦』でした。
  私は勤務先で、整形疾患の中でも、骨折、腱損傷、脱臼、神経損傷、切断、リウマチ疾患などといった幅広い対象と関わらせていただいています。そういった毎日の患者様との関わりの中で、疾患に関わらず、痛みやしびれがあることで、ADLに何らかの支障をきたしている症例と出会うことがあり、今回のテーマは興味をひかれました。特別講演やシンポジウムを通して、末梢だけでなく中枢における影響も考慮することが大切だということ、またどう評価して治療を進めていけばいいのかということ、さらに患者様とどう向き合い、関わっていけばいいのかということを具体的に学ぶことができ、改めて日々の自分の診療を見つめなおす機会となりました。
  また、今回連日にわたって学会深夜の部(懇親会)にも参加させていただきました。より身近に諸先生方からご指導をいただいたり、相談させていただいたりと、とても勉強になりました。
  今後は、今回の学会で得られた知識や考え方を深め、自分のものにしていき、患者様に還元していけるよう日々努力し、励みたいと思います。また、今回質問することができなかったので、次回は質問し、より多くのことを持ち帰ることができるように、ぜひまた参加させていただきたく思います。第21回日本ハンドセラピィ学会学術集会会長の仲木右京先生、講師や発表された先生方、運営に関わられた多くの先生方、ありがとうございました。
 
岩手医科大学医学部附属病院(岩手県)   作業療法士   熊谷 友敬
    私がハンドセラピィ学会に参加したのは今回が2回目です。昨年から上肢・手の外科の患者様を担当する機会を得て、少しでも知識を深めようと文献を読んだり、ハンドセラピィセミナーに参加して勉強を始めました。
  今学会「痛み・しびれへの挑戦」では私が普段行っている評価・訓練を再確認するとともに、吸収できる点や反省すべき点など沢山見つけることができました。特別公演の「難治性疼痛に対する神経リハビリテーション」を聞いて、脳に対してリハビリテーションを行うというお話は、知識・経験の浅い私にとって全く新しい知識だったのでこれから文献を読んでもっと勉強していきたいと感じました。テーマ演題・シンポジウムでは神経解剖学的視点のアプローチやケーススタディを通じて疼痛に対するアプローチの仕方を学びました。私は今まで疼痛といえば疼痛のある場所(局所)しか見えていませんでしたが、先生方のお話を聞いて疼痛から生じる姿勢の変化や日常生活への影響など患者様の全体像を捉えることが肝心だと痛感しました。この反省点を踏まえて今後広い視野で疼痛を捉えていくように心掛けていきたいです。一般演題では疼痛以外にスプリント療法・症例報告・研究発表と新たな知見が目白押しでした。先生方のお話を聞いて骨折や腱損傷のリスク管理にはレントゲン評価や手術見学が必要であり、手の外科医との協力体制が大事だと再確認しました。ハンドセラピィを行っていく上で常に意識していきたいです。
  学会終了後の懇親会ではすばらしい東京の夜景とともに諸先生方と交流を持つことができ良い経験になりました。昼の会場では質問できなかったことを質問することができましたし、臨床で疑問に思っていることを相談できて問題解決の糸口がつかめました。私はまだハンドセラピィを始めて1年ですが今後もぜひ学会参加させていただいて自己研鑽に励んでいきたいと思っております。
 
新潟中央病院(新潟県)   作業療法士  中村 雄一
    臨床2年目となる今年、初めてハンドセラピィ学会に参加させて頂きました。会場には全国各地から多くのセラピストが参加されており熱気あふれる雰囲気に圧倒されました。今回は「痛み・しびれへの挑戦」というテーマで開催され、特別講演1題、テーマ演題3題、シンポジウム、ランチョンセミナー、一般演題10題という盛りだくさんの内容でした。シンポジウムでは、“痛み”を侵害受容によって知覚される痛み“侵害受容性疼痛”と侵害受容を伴わずに知覚される痛み“病的疼痛”に区別し、その見極め方や評価法、治療上の留意点について意見を聞くことができました。侵害受容性疼痛に対して、早期運動療法が多い現在では、炎症期からの運動を行わなければならないことが多く病的疼痛を引き起こさないようなアプローチや疼痛の起こりにくいポジショニングをとることが大切だということ、また病的疼痛に対しては社会背景も考慮したアプローチが必要だという先生方の意見が印象に残りました。特別講演では、病的疼痛の脳内メカニズムや幻肢痛と鏡療法など大変貴重な話を聞くことができました。一般演題でも、各病院での臨床に直結した術後セラピィ内容や新しい知見を知ることができ、経験浅い私にとって大変勉強になり有意義な1日を過ごすことができたと思います。それと同時に改めて臨床では機能解剖を理解した上での経験が重要なのだと痛感しました。
  また、懇親会では全国のセラピストの先生と意見交換やアドバイスをしていただき、さらなるハンドセラピィに対する意欲を持ちました。
  さて来年は、新潟での開催となります。当院の土田OTRが学会長です。きっと来年の学術集会も素敵な学術集会になると思います。どうぞ、皆様参加してください。お待ちしております。