第16回 日本ハンドセラピィ学会 学術集会
医療法人 春秋会 城山病院(大阪)   作業療法士  黄本 泰勲
    2004年4月23日、大阪国際会議場にて第16回日本ハンドセラピィ学会学術集会が開催されました。開会式にて第16回学術集会会長である谷村浩子先生の挨拶で始まり・・・閉会式にて次回学術集会会長の渡邊政男先生へとバトンタッチで幕を閉じました。
  その間、一般演題6題、特別講演2題、シンポジウムと盛りだくさんのプログラムでした。また、同時開催の日本手の外科学会にも参加できますので非常にお得でした。もちろん私自身は前日の日本手の外科学会にも参加いたしました。
  私自身、日本ハンドセラピィ学会学術集会への参加は今回が2度目でした。前回は国試に合格して間もない、OTの免許も届いていない時期に、何も知らないまま興味半分で参加しました。発表スピード・内容全てについていけず、学術集会中はひたすらメモを取り続けていました。しかし、参加したことで自分がすべきことに気づく手がかりにはなり、自分が書いた理解できないメモについては、後々自分の伸びシロとなりました。
  今回の学術集会も自分の知識等がついていけない場面も多々ありました。しかし、解らないことすべてが自分の伸びシロであると思うと、非常に得たものは多かったと思います。まさに未知(みち)が人生(みち)を創るように・・・。また、シンポジストの先生方が非常に若く、私個人としては非常に良い刺激でした。
  次回の開催は2005年4月23日下関です。今のうちから来年度の予定に入れ、同僚にばれないように休暇をとりたいと思います。
 
市立豊中病院(大阪)   作業療法士   武本 裕香子
    去る平成16年4月23日に大阪国際会議場にて第16回日本ハンドセラピィ学会が開催されました。一般演題では症例を通してのケーススタディーから、研究発表も聞くことができ、臨床で働く私にとっては興味深い内容ばかりでした。 特別講演1では芸術家の菱山先生から様々な手の表現方法を聞く中で、やはり、手はコミュニケーション手段でも重要であり、対象者の手から訴えてくるものをしっかり受け取っていくということ大事であると感じました。 特別講演2では慶友整形外科病院の伊藤先生から肘関節の拘縮の治療について、肘関節拘縮が多い原因を解剖学的なところからも詳しく、また、視覚的にもわかりやすくお話していただきました。 シンポジウムでは肘関節に対するセラピィというテーマにて様々なディスカッションが行われました。やはり肘だけにとどまらず、拘縮においては、何をおいてもまず予防が大事であること、セラピィ中の対象者からの反応に気づき、それに対しての細かい対応(疼痛コントロール、防御収縮やスプリントなど)を常に意識して行っていくことの大切さを改めて感じました。
  多くの内容において、自身の症例を思い出しながら聞く中で、今後症例と関わっていく上で見ておくべきポイントや、セラピィにおける工夫点などが聞け、実践的な内容でした。手に何らかの障害を待たれた対象者の方に対して、自分が手から感じ、訴えを聞き、評価・考察・仮説を立てていくプロセスにおいて、身体機能・活動・参加など幅広い視点で見て、また、結び付けていくことの重要性を改めて感じました。
 
公立山城病院(京都)   作業療法士  谷 万理
    先日、「肘関節(前腕を含む)に対するセラピィ」をテーマに日本ハンドセラピィ学術集会が開催されました。骨折などで肘関節の機能障害やADL上の問題を抱えた症例に心当たりがあった私は、今後の治療に活かせればと思い初めて参加させていただきました。
  想像していた以上に立派でおしゃれな会場と、全国各地から参加されていたセラピストの数に少し圧倒されながらも、終始懸命に演題発表・講義に耳を傾けました。伊藤恵康先生の特別講演では肘関節の拘縮に対する治療法について説明していただき、肘関節の拘縮が起こる原因や、過度の徒手矯正による状態悪化の危険性について詳しく知ることができました。急性発症後の患者様を対象とすることの多い私にとって、異所性骨化や周囲組織の瘢痕化を防ぐことの重要性を再認識させられました。
  また、芸術家の菱山裕子先生の特別講演では手の持つ表現力や存在感について考えさせられ、ADL内での手の需要が多岐に渡っていることに改めて気付かされました。その他にもシンポジウムや一般演題において様々なジャンルの発表を聞くことができ、実り多い一日であったと感激しています。
  今後は、今回得た知識をもう一度自分なりに整理し、見直し、基本に忠実になおかつ柔軟に対応できるセラピストを目指したいと意気込んでいる次第です。講師の先生方、ならびに運営してくださった会員の先生方に厚く御礼申し上げます。