第19回 日本ハンドセラピィ学会 学術集会
高月整形外科 東京手の外科・スポーツ医学研究所(東京)   作業療法士  伊川 真実
    臨床3年目となる今年、初めてハンドセラピィ学会に参加させて頂きました。今回の学会のテーマは「手指伸筋腱損傷―皮下断裂を中心に―」でした。現在勤務している病院にはリウマチ疾患を抱える患者様が度々見られ、手指伸筋腱皮下断裂の患者様も多くいらっしゃいます。そのような状況でしたので今回のテーマはとても興味深いものがありました。当院では手指伸筋腱損傷術後のセラピィにダイナミックスプリントを用いることが多かったのですが、学会は減張位テーピングを用いたセラピィも多く紹介されていました。そのため今後リハを行うにあたり、患者様の状態に合わせて減張位テーピングも活用していこうと思いました。手指伸筋腱皮下断裂が主なテーマでしたが、テーマ以外の発表もあり、バラエティに富んだ内容で有意義な時間を過ごすことができたと思います。学会全体を通して、他の学会に比べ活発な意見交換をしている印象を受け、学会に対する姿勢が伝わってきました。
  また、懇親会では、発表された先生方、先輩作業療法士の先生方とお話する機会があり、普段疑問に思っている点について相談することができました。
  作業療法士となり、早いもので3年目に突入しました。2年目と同じような仕事をするのではなく、少しでも成長して患者様により良い結果を出せるように、日々精進していきたいと思っています。また、今後このような機会がありましたら、積極的に参加して自分の視野を広めていきたいと考えています。
 
公立山城病院(京都府相楽郡)   作業療法士   内海 奈那子
    桜が満開で春真っ只中の山形国際ホテルにて、第19回学術集会が開催されました。今回は私にとって2回目のハンドセラピィ学術集会参加となりました。会場は満員で、開会式から熱気にあふれており、ハンドセラピィに興味を持つセラピストが多いことを実感しました。
  今年度のテーマは、「手指伸筋腱損傷を−皮下断裂を中心に−」で、臨床でちょうど手指伸筋腱断裂の症例を担当しておりましたので、とても興味深い内容でメモを取りながら聞かせていただきました。特別講演は2題ありました。1題は南川義隆先生による「手指伸筋腱修復後のダイナミックスプリントを用いた早期運動療法」で、手指伸筋腱特有の機能解剖と手術方法を交えてわかりやすくお話くださいました。もう一題は、池上博泰先生による「減張位早期運動療法を用いた関節リウマチの手指伸筋腱皮下断裂の治療」で、RAの変形の特徴や具体的なテーピング方法をお示しいただき、とても勉強になりました。その後のテーマ演題6題とシンポジウムでは、いかに縫合部に張力をかけず腱の滑走を促すかなど、第一線でご活躍されている先生方による白熱したディスカッションがなされました。一般演題においても様々な内容の発表があり、実り多い、ハンドセラピィ漬けの一日を過ごさせていただきました。
  今後は、今回の学会で得たことを症例に生かすために整理し、使いやすい手を獲得するお手伝いができるセラピストになるために、気持ちを新たに臨床に励みます。今回も、本当に素晴らしい充実した内容で、ご尽力いただいた講師の先生方や、運営スタッフの皆様に感謝いたします。次回は記念すべき第 20 回集会、必ず参加したいと思います!!!
 
公立甲賀病院 (滋賀県甲賀郡)   作業療法士  太田 光信
    2007 年 4 月 21 日、山形国際ホテルにて第 19 回日本ハンドセラピィ学会学術集会が開催されました。今回のテーマは「手指伸筋腱損傷―皮下断裂を中心に」というもので非常に興味のあるものでした。私自身は、これまで手指伸筋腱皮下断裂の方を 3 症例担当しましたが、十分なセラピィを行えずに終了してしまったように思います。臨床 4 年間で 3 症例というのはあまり多くはないと思いますが、「だからこそ、きちんとしたアプローチをしたい」という思いで今回参加させていただきました。
  特別講演Ⅰでは手指伸筋腱の基本構造をご教授していただき、手指屈筋腱との構造上の違いやスプリンと作成にあたる注意点や時期などを詳しく知る事ができました。特別講演Ⅱではテーピングを使用した減張位早期運動についてスプリント使用したセラピィとの違いや使用方法などを学ぶことができて大変参考になりました。
  学会は一般演題から特別口演・シンポジウムと本当に内容が濃く、少しでもいいネタを持って返ろうと冊子に必死にメモしましたが、今見ると何を書いているのか全く分からない状態です。今後は演題と発表内容を見て少しずつ解読していき、明日からのセラピィに活かしていきたいと思います。
  本学会の開催にあたり、学会長の中嶋英一先生、講師の先生方、ならびに運営にたずさわられた会員の先生・山形作業療法士協会の先生方に厚くお礼申し上げます。
 
筑波大学大学院(茨城県つくば市)   作業療法士  久保田 茂希
    今回、初めて日本ハンドセラピィ学会学術集会に参加させて頂きました。会場は熱気むんむんで立ち見者がでそうな程の状態の中、一般演題 12 題、特別講演ⅠⅡ、シンポジウムが行われました。ハンドセラピィを専門とするセラピストの先生方の報告、シンポジウム、ディスカッション、特別講演等を聴講させて頂き、大変勉強になり私にとってとても有意義な1日となりました。一般演題では、手に関する新たな評価法の実験的研究報告、装具の検討や様々な工夫をこらしたハンドセラピィなどが講じられました。シンポジウムでは「手指伸筋腱損傷に対するハンドセラピィ」と題して、シンポジストの先生方の豊かな経験に基づく病態の印象や実際にリハ室で行われているハンドセラピィなど、フロアからの質疑も交えた意見交換が行われ、特別講演では、手の外科医を代表するお二人の先生方から、基本的な手の解剖から伸筋腱損傷に対する手術法まで幅広く講演して頂き大変貴重なものとなりました。
  一方、壇上からフロアに目を向けますと若いセラピストの姿が目立つように感じました。私を含め浅い知識を何とかして深めようという思いの表れと感じました。また、本学術集会での諸先生方の貴重な報告や講演から得たもの、そして私の勉強不足で理解に至らなかった事柄を満開であった山形の桜が散らないうちに復習し、学会終了後も更に実りある学術集会にしたいと思います。
  最後に学術集会開催にあたり、講師の先生方、運営して下さった会員の先生方に深く御礼申し上げます。