養成カリキュラム 応用実践研修会 「ハンドスプリントセミナー」
東京手の外科・スポーツ医学研究所   作業療法士   柴橋 広智
    今回、私は2010年8月27日・28日に神奈川県立保健福祉大学で開催された「ハンドスプリントセミナー」に参加させて頂きました。以前2008年に藍野大学で開催されたスプリントセミナーに引き続き、スプリントセミナーは自身2回目の参加となりました。私は臨床経験6年目、また手の外科専門病院で勤務して2年目であり、まだまだスプリントに対する知識・経験不足を感じています。今回のセミナーでは疑問解決・復習の為に参加させて頂きました。
 セミナーでは多少のプログラムの変更はあったものの、作製時間が充分に確保されており、満足するまで作製に専念することができたと思います。講義の中では「まず素材に慣れることが必要」と講師の仲木先生がおっしゃり、いつも使用していない素材に慣れるということがとても難しく感じました。作製実習では、採寸方法等がより細かく設定されており、より一層理解しやすい講義でした。また、講師の方々から丁寧で且つ解りやすい実技指導を受けることで、自分自身が気付かない問題点や修正点等をその場で教えて頂き、大変充実した時間を過ごせたと感じています。
 今回のセミナーを受講し、スプリントの適応、力学、作製工程・時間等、自分が臨床で考察していくべき点がより明確になったと思います。また、今回作製したスプリントについての疑問も解決の糸口を見出せました。今後もより正確で且つ美しく、目的を果たせるスプリント作製を心がけ努力していきたいと思います。
 最後になりましたが、すばらしいセミナーを企画・運営して下さった先生方、また御指導頂きました先生方に厚く御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 
関西電力病院  作業療法士  辻村 雅美
    平成21年8月27、28日に開催されたスプリントセミナーを受講しました。2日間にわたり、スプリントを作製するための基本的知識や評価、実践的な技術に至るまで盛りだくさんの内容でした。
 講義では、『スプリントの適応は何か』ではなく、『対象者に適応するスプリントは何か』という視点が重要であると述べられていました。また、それぞれのスプリントには目的があり、その目的を的確に見出すために正確な評価が必要であるということも再確認することができました。また、スプリントを作製するにあたり、どの方向にどのような力が加わって効果を発揮するのかを知ることが力学的視点として重要であることも再学習することができました。講義中のスライドでは、実際のコラーゲン線維の写真が用いられ視覚的にも大変分かりやすいものでした。また、スプリント作製時のコストについても講義がなされ、他職種との連携が非常に重要であるということを痛感致しました。普段作製しているスプリントは、患者様に診療報酬という形でお金を頂いているということを改めて認識し、質の高いスプリントの提供を目指していかねばならないと実感しました。
 スプリント作製実習では、1個のスプリントについて2回もデモンストレーションをして頂き、初回に見逃した所も再確認できました。さらに、実践ではきめ細やかな指導もして下さり、基本的なスプリントの作製方法においても迅速かつ丁寧に成形するテクニックも教えて頂きました。また、応用編としては、ダイナミックスプリントを作製しました。パーツの測定方法やアウトリガーの位置決めなど、普段あいまいにしていた部分の作製方法が明確となり、自信を持って作製することができました。また、尺側偏位防止スプリント、Sefety pin splintなどにおいても簡易で効果的な作製方法を指導して下さり、すぐにでも臨床で活かせそうなものばかりでした。
 今回のスプリントセミナーでは、今までの知識の再確認と新たな発見ができました。また、すぐに臨床に応用できる技術をたくさん教えて頂き、大変有意義な2日間となりました。最後になりましたが、講師を務めてくださった先生方、開催にあたって準備を進めて下さった先生方には深く感謝致します。