応用実践研修会「骨折・炎症性疾患セミナ-」
名古屋大学医学部附属病院(名古屋) 作業療法士 吉田彬人
   2013年1月25、26日に中部大学で開催された「骨折・炎症性疾患セミナー」に参加させていただきました。参加理由は、普段の臨床実践の未熟さを少しでも改善したいと思ったためです。
 セミナー初日は、5人の先生方による講義でした。骨折と炎症性疾患というテーマに沿って、基礎知識から評価・介入の観察点、また革新的な視点などをご講義いただき、多くのことを学ぶことができました。具体的には、アライメントやモーメントアームの重要性、軟部組織の機能、画像所見のチェックポイント、一般的といわれる概念への批判的視点、関節リウマチの診断の変化と治療の多様化、骨接合方法に対応したハンドセラピィの実際などであり、充実した一日となりました。
 セミナー2日目は、前日に学んだ関節リウマチ治療の変遷に適応したハンドセラピィの実際を学ぶことができ、多様化する病態や主訴に対して、柔軟に応える能力が問われることを感じました。また、講義後は、多くの時間を設けての事例検討がグループディスカッション形式で行われました。各グループに講師の先生一人が同席し、巧みにリードしていただいた為、活発なディスカッションができました。講師の先生方からのアドバイスは、「目から鱗」であり、日本のハンドセラピィを牽引する先生方を肌で感じることができる貴重な機会となり、あっという間に全日程が終了しました。セミナーで学んだことを、患者様に提供できるよう今後も精進したいと思います。
 最後になりましたが、明日に活きるセミナーを提供してくださいました諸先生方に厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
 
新潟リハビリテーション病院(新潟) 作業療法士 内山香
   今回,愛知県の中部大学で開催された応用実践研修会「骨折・炎症性疾患セミナー」に参加させて頂きました.研修は態運動学,画像診断学から始まり,骨折・炎症性疾患,事例検討といった情報量の多い満足できる内容でした.また講義内容以外にも先生方の経験談を踏まえてのお話も多く,どれも興味深く聞かせて頂きました.
 私は,今回参加させて頂いたことで改めて無知な自分と向き合い,自分のセラピーの質の低さを痛感しました.セラピストは手術の見学以外で直接的に人体内部を視覚的にとらえる機会がほぼない職種です.しかし患者様の内部組織の状態を知らなければリハビリテーションは進められません.視覚的にはとらえられない内部組織を様々な情報を得ながらイメージしていく作業が必要不可欠となります.また運動や外部からの影響による変化をも評価し,ADL・APDLに結び付けていかなくてはなりません.この作業を慌しい臨床の中で行なうことは非常に難しいことで患者様に出会うたびに悩んでいました.しかし,今回の事例検討で他院の先生方の評価技術や考え方を学ぶことができ,たくさん良い刺激を与えて頂きました.この経験を糧に今後も自分に満足することなく,患者様によりよいものを提供していければと思います.
 最後に素晴らしい研修会を開催して頂いた役員・運営に携わった先生方,またご教授頂いた先生方に心からお礼を申し上げます.以前より,ハンドセラピィへの関心も深まり,充実した楽しい二日間となりました.今後も積極的に研修に参加させて頂きたいと思います