応用実践研修会「腱損傷・拘縮セミナー」
医療法人三仁会 あさひ病院(愛知) 作業療法士 武藤光弘
   3月初旬とは思えないほど陽気な天候の中開催された、腱損傷・拘縮セミナー in 福岡に参加させて頂きました。当日は薄着でもいいと思うほど暑い日でしたが、セミナーはそれ以上に熱い内容でした。
 これまでの基礎セミナーをさらに発展させた内容の講義で、生体力学や創・感染・治癒といった臨床の現場においてより深く考えるために必要な知識の修得や、手外科医の目線からみた腱損傷の治療など興味深い内容が盛り沢山でした。中でも愛野記念病院の手外科医とセラピストそれぞれの立場から講義をして頂き、腱損傷と拘縮の治療の最新の知見に加えて、病院内で工夫していることや治療上のポイントの詳細を学べ、得ることの多い講義でした。
 また事例検討はグループディスカッション形式で行われ、同じ受講生と協力して一症例について論議しまとめるという作業も新鮮でした。受講生は全国の様々な施設から参加してるいので、症例についての考え方や進め方の違いがあり、施設間の差を感じました。様々な視点を知り、同じ志を持つ同士で論議できたことは症例を多角的に捉えるための手がかりを学べ、自分たちだけでは解決できない様々な疑問点なども論議に同席している講師の先生に直接指導してもらえるため非常に勉強になりました。特に一症例ごとに総括として副理事長である大山先生の考え方やプログラムの工夫点などを具体的に示して頂けたことが強く印象に残っており、よりよい治療成績を提供するためにも深く考えることの大切さに改めて気付かされました。これからの臨床の中で、今まで以上に深く考えるよう心がけていきたいと思います。
 最後になりましたが、丁寧にご教授頂いた講師の先生方や、ご多忙の中準備をして頂いた運営スタッフの先生方に心から御礼申し上げます。
 
地方独立行政法人 徳島県鳴門病院(徳島) 作業療法士 里浦雅也
   今回日本ハンドセラピィ学会・認定ハンドセラピスト制度養成講座、応用実践研修会「腱損傷・拘縮セミナー」に参加させて頂きました。私がハンドセラピィの分野を担当するようになって6年になります。初めて担当した症例は、今回の応用実践研修会のテーマの1つでありました『屈筋腱損傷』でした。当初は手についての知識は皆無であり、専門書を読んでも難しく、また手の外科医からの指示も理解できず、セラピィも行き当たりばったりで、不安ばかりだったと記憶しております。今回の研修会では、1日目の『生体力学』で改めて解剖・運動・生理学の重要性を確認でき、『創治癒・感染』では外傷の治癒過程や具体的な皮膚縫合、植皮・皮弁について学習できました。またDr.からは『腱損傷・拘縮』の基礎を非常にわかりやすくご講義いただき、自分の知識の整理をすることができました。
 2日目は、グループワークにて認定ハンドセラピストの先生方の指導の下、各施設のセラピストとディスカッションをする機会を頂きました。緊張しましたが、ディスカッションを通して自分を含め、各施設のセラピストが日常どのような事に留意しながらセラピィを行っているのかを垣間見る事ができ、今後の自分のセラピィに対する新たな指針を得ることができ、非常に充実した2日間を過ごす事ができました。
 私の勤務しております四国では、ハンドセラピィに従事しているセラピストはまだまだ少ないのが現状ですが、これからもこのような研修会に参加し、自分の知識・技術を高め、患者様に還元していきます。加えて微力ではありますが、四国のハンドセラピィ分野の発展に尽力したいと考えます。最後になりましたが、役員の方を始め今回の研修会運営に携わっておられたスタッフ,またご講義頂いた先生、セラピスト方に心からお礼を申し上げます。